実は上賀茂神社と下鴨神社は通称なんです。
上賀茂神社は賀茂別雷神社かもわけいかづちじんじゃ、下鴨神社は賀茂御祖神社かもみおやじんじゃが正式名称です。
上賀茂神社:賀茂別雷神社
北になる上賀茂神社には、市街地に鎮座する下鴨神社より、田舎っぽい雰囲気が漂います。
一の鳥居を、くぐり抜けた先には、広々した境内が広がって、木陰でくつろぐ人や遊んでいる子...多くの人がリフレッシュしている空間です。(社殿の造営及び修復の際ご神体を一時遷座出来る仮殿)
上賀茂神社の見どころは、国宝に成っている本殿・権殿両方です。
その、本殿・権殿に続く中門も、いい感じですよ。
上賀茂神社の式年遷宮もまた、21年ごとに行われます。お伊勢さんが、そうですが、建物の気は20年が限界なんで、厳密な神社はそうですって。
この第42回式年遷宮、平成27(2015)年でした。
あと...清めの砂の起源とされる立砂も、見ておきましょう。
上賀茂神社は、立砂が有名、って位です。
細殿前。三角錐の形にした立砂は、御神体山である神山をかたどったモノ。
風水でブームの盛り塩/土地のお祓いにする清めの砂は、一説にはココが起源だとされています。
境内に川が流れています。京都の夏は暑いので有名ですが、ここは暑くっても涼を感じられます。
緑にあふれていて境内には川が流れている上賀茂神社。この先貴船まで行かなくっても、自然の涼が十二分に味わえます。
川べりを歩くと、澄み切った空気。時間が経つのを忘れてしまいます。
遠くを眺めると、神山が...本当に素敵な空間ですよ。
白い神馬が、居る日もあります。けっこう神社には居るんですが、上賀茂神社では、神馬ににんじんをあげられます。美しく、日本の神は神馬に乗って来られる、のも、うなずけますね。
ただ、神馬が来るのは日曜・祭日限定です。
ご利益
良縁及び縁結び・恋愛成就・厄払い方除・健康
料金
特別参拝500円・縁結び絵馬500円・結びの矢300円・馬みくじ500円
上賀茂神社
京都市北区上賀茂本山339
アクセス
市営地下鉄北大路駅から市バス北3系統京都産業大学行き上賀茂神社前下車徒歩3分
下鴨神社:賀茂御祖神社
鴨川が合流して、Y字になっている三角のところに鎮座する下鴨神社は、京都の市街地にあって境内は、上賀茂神社のそれより、にぎやかです。
アクセスし易いので人が多い気がします。下鴨神社の楼門は、あざやかな朱色が美しいです。鮮やかな朱色。緑の季節は、コントラストが見事です。こちらも国宝になっている本殿が鎮座しています。
本殿手前の、言社には7つのお社があって、それぞれ十二支を守護する神様が祀られています。自分の干支のお社を探し、自分の干支の神様に参拝してください。本殿のみならず、こちらにも、参拝を。
この時点では何も見えない
下鴨神社は、また、みくじが特徴的です。なんと!御手洗池の水に浮かべたら、お告げの言葉が浮かび上がってくるんです。
この水みくじ。1枚選び、境内の御手洗川に浮かべて、浮かび上がった文字が結果を告げると言うもの。
この下鴨神社内にある、御手洗池から湧く水の気泡に見立てて、お団子を作ったゆえ、みたらし団子なんですよ。 これは別コラムに書きました。また、みたらし団子は、別の説では団子を人形ひとがたとして神様へ捧げた神饌で、無病息災を祈願した、のに由来が有ります。
下鴨神社の正参道も素敵です。道に沿って小川が流れていて、市街地の中で静寂が漂います。
この正参道、南側から参拝したい場合は、京阪出町柳駅から徒歩で行くと近いです。
ご利益
勝利・導き・厄除・縁結び・子宝・安産・子育て・交通安全
料金
大炊殿500円・葵守800円・媛守彦守とも1000円・宝物殿500円・15名以上は団体割引で大人450円
下鴨神社
京都市左京区下鴨泉川町59
アクセス
JR京都駅から市バス205系統四条河原町北大路バスターミナル行きで30分、下鴨神社前下車すぐ
各種ツアー
神社が見事なのと多くのご利益から、ツアーまで組まれています。一例を挙げると...
日帰り昼食のみのバスツアー
上賀茂神社国宝本殿の特別参拝、下鴨神社の団体限定「王朝舞」鑑賞
観光タクシーで案内!
下鴨神社・上賀茂神社ご参拝と旧三井家別邸への旅
参拝後は祇園・花見小路でランチ付き
上賀茂神社を、なんと!神職がご案内で特別参拝。加えて重要文化財を保管している御神宝も拝観します。
下鴨神社では神体を祀る二棟の国になっている本殿を特別参拝所から間近で拝観。神様の台所である大炊殿も、ご覧になれます。
旧三井家下鴨別邸
あの豪商・三井家の別荘であった建物です。
平成23年に重要文化財に指定され、見事な庭園と一体のお庭の景色を見られます。
祇園・花見小路の元お茶屋さんだった料亭で、京料理。
このツアーでは、デザートにねね庵でパフェとか、イケますよ。
などなど、探せば多くのツアーがあります。