明治28年(1895年)、首都が東京に行って、意気消沈する京都を励まそうと、平安遷都から1100年目を記念して桓武天皇・孝明天皇を御祭神として平安神宮が設けられました。
10月22日−24日にその紀念祭を、くわえて25日に千年以上にもわたる時代風俗行列が執り行われたのです。翌年からは、毎年遷都の日10月22日に時代風俗行列が実施される様になって...時代祭の始まりです。
祭儀は10月15日の参役宣状授与祭、21日の前日祭、22日の神幸祭・行在所祭・還幸祭、23日の後日祭です。で、そのメインになるのが、22日の時代風俗行列です。
概要
22日当日は、午前7時に平安神宮にて神幸祭が執り行われ、それから神幸の御鳳輦が午前9時に出発して京都御苑へと向かい、10:30に御所建礼門前で行在所祭を執行の後、控えていた時代風俗行列と合流して12:00に建礼門前を出て、14:30頃また平安神宮に還幸し、還幸祭が執り行われます。
行列の並び方は新しい時代からです。明治維新からだんだんと、古い時代に遡って行って、平安初期の延暦時代にまで至ります。
そして、最後に御鳳輦の神幸列、それから弓箭組列の順で続いています。
行列の巡行経路・時間
12:00京都御所建礼門前出発→12:15堺町御門→12:30烏丸丸太町→12:50烏丸御池 →13:20河原町御池→13:30河原町三条→13:40三条大橋→14:10三条神宮道→14:30平安神宮・到着
行列通過予定時刻は、大体の予定です。
これを見ると、行列通過は、およそ2時間かかります。
現在の京都の、発展している真ん中を練り歩くイメージです。
見学には?
有料観覧席が、確実に見られて楽&便利です。
基本的に、全長4,5㎞にも連なる行列ルートですので、通るところならば、どこからでも、観覧出来ますが、やっぱり見るには、ベストポジションが有りますね
有料観覧席
時代祭には有料観覧席が設けられているんですが、この有料観覧席。実のところメリット・デメリットが、有るんですよね。それは後で述べます。
有料観覧席
一番じっくり見られるのは、やはり、有料観覧席になります。
コース中に3ヶ所に設けられていて、一般席は京都御苑・御池通・平安神宮道の3ヶ所で、2050円です。
加えて、時代祭りまなび席(専用ガイドのイヤホン解説付き)と銘打った席すなわち御池通の観覧席は5,000円です。
いづれもチケットは8月末から販売されます。
行列を見る場所のおすすめは?
ただ、無料観覧からでも充分に鑑賞は可能ですよ。
有料席は、確実に見られるんですが、まだまだ日差しのある京都なので、けっこう日焼けしますし、当日雨天で順延になっても払い戻しが無いんですね。で、行列みんな見終わるまで動くの、もったいない気もしますし...
その点、立ち見ですと、見たいだけ見て、疲れたら止めれますし。
京都御所の御苑
無料観覧場所で、とにかくオススメなのは、出発地点、すなわち京都御所です。
とりわけ、京都御所の御苑に於いては、出発前の時代列の参加者が控えているので、間近で見られますので、一番のオススメです。
行列出発間近の11:00頃に行くのがベスト。
で、行列に従いながら見るのが、1番良く見られます。
ただし、最前列でガッツリ座って見るならば、なんと6:00−7:00頃には、待ってないといけないんです。
出発地点って、参加者が元気が良いからです。これが、平安神宮近く最後の辺りになると、着物がはだけ気味で、疲れがわかってくる感じです。
平安神宮近く
次いで無料の観覧場所で良いのは、終わりら辺三条通−平安神宮までの神宮道になります。
参加者は、ちとダレ気味ですが、比較的空いて来て、ポータブルのミニ椅子なんかに座りながら、そばまで接近して行列を見られます。
人も少ないですから、後で述べる着物でも、慣れないスタイルにも関わらず気持ち的に、優雅に鑑賞出来ます。
とりわけ、岡崎公園では、室町列の風流踊があります。それは見事で、シャッターチャンスです。
御池通
行列の前半です。京都でも道幅が広いのは有名で、場所取りの必要が無く観覧できます。しかも、最前列も可能かも?!
着物で時代祭
そんな時代祭へは、着物姿で見物するのも、素敵です。
京都観光が、よりインスタ映えしてアクセスupです。
京都着物レンタルは、時代祭の行列エリア近くに何件も有り、手ぶらで行っても大丈夫、時に遅くまでやっていたりします。
加えて、祇園祭の頃よりも気候が暑くないので、着物デビューにもってこいですよ。
時代祭に参加?!
主に学生バイトですが。上りを持つ従者役とか。お姫様的な役も、あります。
お世話になった開業医の先生が、侍?幕末の志士?役だかで参加されました。
知人が出るのならば、見に行ってあげるのも楽しいですよね。
まとめ
時代祭、行ってみたくなったでしょう?で、一服には、ねね庵のスイーツです。